ジョーズなサメ対策は・・・

オーストラリアでは近年様々なサメ対策が試みられているようだ。


オーストラリア沿岸では、この2013年~2017年の5年間で12人がサメに襲われて命を落としたという。
その数は多くはないが、美しいビーチでの海水浴やサーフィンなどを目当てにオーストラリアに訪れる人も多いだろう。サメ被害の風評によって、観光産業は脅かされるかもしれない。
もちろん尊い命を守るために、というのもあるだろうが。

対策のひとつには、ドローンが海面を飛び回り、サメを見つけると操縦者に警告を発する。AIが解析してサメとイルカやクジラを識別して、危険な魚影を見つけた場合のみ警告するというからすごい。

海水浴場をネットで囲んだりするのも一般的らしいが、完璧とはいかず穴もよく空くようだ。さらにオーストラリアが愛してやまないイルカやクジラ、ウミガメなどを引っかけてケガをさせるなど批判もあるようだ。
生息数の少ないホオジロザメは殺処分や駆除もできないらしく、サメが嫌いな電界を発する機器を使ったり、ドローンで探しては海水浴客とサメの接触を減らす努力に尽きるようだ。現場の悩みは深そうだ。

私の住む湘南沿岸でもクラゲ対策に応用できないだろうか。そういえば以前エチゼンクラゲを切り刻むネットがあるようなことを聞いた覚えがある。きっとエチゼンクラゲ以外も木っ端ミジンコの餌なのだろう。

なかなかジョーズな解決策と言うのは難しいようで。


読売新聞 2018年3月30日(金) 8面 世界in-depth深層